第1章(トラピストの使徒)

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第1章(トラピストの使徒)

2020年、3機の巨大UFOがホーボーケン、ブエノスアイレス、長野県にそれぞれ不時着した。約40光年離れた惑星、トラピスト1系列から来たことでこの宇宙人達をトラピストの使徒と呼ぶようになった。偉大な物理学者、故ホーキング博士は『地球はあと千年で人間が住める環境ではなくなる』『地球外生命体と接触するな』と言い残していた。 トラピストの使徒は地球温暖を止めるために地球の公転軌道をハビタブルゾーン内、0.12天文単位ほど太陽から離してくれた。それにより地球の平均気温が6.5℃下がり、住みやすくなった。しかし、間もなく氷河期が訪れてしまう。それでも人間はトラピストの使徒に感謝した。2029年4月13日に地球に衝突すると目されていた小惑星アポフィスを回避できたからだ。 数十年後、宇宙人のテクノロジーが当たり前になった世の中。一部の宇宙人は過激思想に感化され、テロを起こし、地球から人間を抹殺しようと企んでいた。それに対応するため、アンタレス(火星の敵)という対宇宙部隊が組織させた。部隊名の由来 はトラピストの使徒が火星を拠点に数ヶ月間、地球環境や人間を研究していたからだ。
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