2人が本棚に入れています
本棚に追加
/173ページ
第3章(テロ)
「はい、こちら7号車。どうしました?…………エイリアンが立てこもり!?…………直ぐに向かいます!」
「おい、お巡りさん。宇宙人の事はアンタレスに任せろ。俺が行く」
「しかし、君は金密輸の被疑者だ」
「超法規措置をとれ」
「警視クラスでないと、その判断はできないよ」
「現場判断しろよ。始末書、顛末書くらい書き慣れてるだろ」
「バカにするな! くっ…………。仕方ない」
「チェーンを返してくれ」
「分かった。但し、網膜スキャンをしてるから逃亡しても無駄だぞ」
「分かってるよ~」
「現場は鼎一色のアパートだ」
「そこまで送ってくれ」
犯宇宙人は爆弾テロを画策してない。もっとヤバい事をおっ始めようとしている。
バサラを乗せた、フライングカーは犯宇宙人が立てこもってるアパートの向かいの公園に着陸した。バサラは警察官に手錠を外してもらい、チェーンを装備する。
「おい、アンタレスの人。犯エイリアンは今までに確認されてない銃を持ってるとの情報だ」
「新兵器か、厄介だな。人質は?」
「判らない」
バサラはアパートに向かって歩き出す。アパートの周りに警察官が30人くらい、盾を持って取り囲んでいた。
バサラは立ち止まり、チェーンの子機をセンサーにして、アパート全体を索敵する。建物がスケルトンに映り、内部が丸見えだ。人間は居ない。宇宙人が1体だけ。得物は、カスタマイズしたビームガンではない。ビームガンにしては、小さすぎる。宇宙人が拳銃を使うとは考えにくい。
「あれ? 犯宇宙人はマスクをしていない…………まさか!?」
バサラはアパートを取り囲んでる警察官に大声で呼び掛ける。「おい! あの宇宙人は自爆するつもりだ! 逃げっ……」ドッカーン!! 大爆発を起こしてアパートを中心に吹き飛ぶ。
最初のコメントを投稿しよう!