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彼女たちはまさか自分たちがおみくじになっているなんて思いもしないだろう。
人によってはショウが大吉であるかもしれないのだから、別にかまうことはない。
特別に彼女と付き合いたいという感情はなかった。
喫茶店は別の空間、例えれば映画館と似たような場所だった。
スクリーンの中のヒロインに対する一方通行の恋。
いや、恋とはちがう。
願望や憧れ、と言ったほうが近い。
雅志はチュウに、理想の少女の姿を重ねていた。
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