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一度だけ学校の傍まで行ってみたことがある。
プールの時間だったのか、ワイワイと声が聞こえる。
僕がいなくても学校はいつも通りに動いていた。
アツシはちゃんと学校に来てるのかな。
時間が経ち、僕の気持ちも落ち着いてきていた。
書き置きを残そうかとも考えたけど、なんて書けばよいかわからなかった。
あまり目立つ行動はしない方がいいか。
他のみんなに見つかるのは避けたかった。
周りを気にしながら、自転車で通り過ぎた。
風邪でもないのに学校にいない。
不思議な感じだ。
僕は一足早い夏休みを過ごしていた。
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