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からかうように耳元で囁くライの低い声と息遣いに、じっくりと擦り付けられる大きくそそりたった熱に、希望はゾクゾクと震えた。
「っ……! だって…っ! ライさんが…っ」
「ん?」
「…っあ、あんたが、付けてほしかったら自分で用意しろって、言ったんじゃん!」
だから俺やらしくない! と怒る希望をライは少しの間黙って眺める。ああ、そういえばそんなことも言ったな、と思い出した。
思い出したものの、少し前の話だったのと、希望をからかうつもりで言ったことだったので、それを真に受けていた希望に呆れつつも感心する。
コンドームの袋を噛んで、横に引くとあっさり破れる。中身だけ器用に取り出すと、ジェルでてらてらとしているそれを希望にも見せつけた。
「つけてあげる」
「え、あ、…う、うん……!」
希望はほっとして頷いたが、ライは希望の雄の部分にそっと手を添えた。今まで放っておかれた敏感な部分に急に触れられて、希望は悲鳴をあげる。
「ひぁっ!?」
「動くなよ。つけてやるから」
「え!? ちっ違う! 俺じゃなくて……! あっあぁっ……、ん、はぁっ……」
希望は慌てて逃れようとしたが、ライが希望のものを大きな手で二度、三度と上下に擦ったので動けなくなる。希望が甘い吐息を溢して震えるが、コンドームをつけようとすると弱々しく首を振った。
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