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ご褒美というほどでもないし、ライが気にかけてやるほどでもないことだ。
「テーブルの上とか恥ずかしいし、た、立ったままとか床とか、痛いし、ちょっと辛くて…っ」
「それくらい頑張れよ。おら」
「アッ、ァアッ?! やっ! あぁ、んっ!」
再びライが激しく揺さぶると、力を抜いていた希望はびくんっと身体を震わせて、ライにしがみついた。中途半端に抱えられてぶらぶらと揺れる足も不安定で、ライに絡み付くしかできず、なすがままに揺さぶられてしまう。
「ラッ、ライさんっ、はげし、ぃっ、からぁ…! あっ、ぁあっ! だめぇっ……!」
「まあ考えておいてやるよ」
「あんっ…、ぁっ、あと…!」
希望の膝の裏に手を入れて抱え、肩に担ぐところでライは動きを止めた。ぐり、とさらに奥にライの熱い楔が届いて、希望の中はびくびくと震えている。
「今度はなんだよ」
「あっ…あんっ…んぅ…!」
ライが苛立たしげに睨んで、グリグリと奥を抉って先を促すと希望は身体をビクビク震わせる。
「なに?」
ライの鋭い視線に怯えながらも、希望は潤んだ瞳で縋るようにライを見つめた。
「キ、キスっ……、キスして……」
上擦った声に、ライは少し動きを止めた。ライから表情が無くなって、希望はビクッと震えるが、見つめたまま続ける。
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