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前編
「ぅんっ…!」
壁に押さえつけられて、顔を軽く打ち付ける。痛みに顔をしかめた希望が睨むのも構わずに、ライの大きな手が背後から伸びてきた。
「ラッ、ライさん…っ! ぁっ、やっ……!」
節榑だった指がTシャツの裾から入り込んで無遠慮に胸を撫でる感触に、希望はぞくぞくと震える。腕を掴んで止めようとすると、逆に掴まれて、壁に押し付けられてしまった。
「壁に手ついて、動くな」
「っ……!」
耳元にライの低い声が響いて、そこからざわざわと全身が甘く痺れてしまう。拒もうとしたはずの希望は何も言えなくなって大人しく両手を壁についた。
「そのままいいこにしてな」
「う、ぅん……! ぁっ…はぁっ…んっ……」
大人しく従った希望の首筋をライの唇が這う。時折吸い上げて跡を残したり、噛みついたりすると、その度に希望の身体がびくりと震えて、小さく悲鳴をあげた。どこもかしこも弄ばれて、希望の身体は熱くなっていく。
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