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アホか。前世の男にどうやってお詫びするんじゃ。無茶言うよな~。この相談者が結婚出来たら誰かが許したって事になるし、結婚出来なかったら誰も許してくれなかったって事になる。どっちにしたって自分には傷が付かない、都合のいい答えだよな。
前世だとか因縁だとか、そんなもんに振り回されるなよ。今が大事なんだから、過去なんか振り返るな! 自分の未来は自分で作るんじゃ~!
ちょっと良いこと言ってみた(笑)』
おちゃらけた文章にカラは戸惑った。こんな人に自分は批判されたのか、と。ただの反論好きな、何にでも反対したがる天の邪鬼的なひねくれ者にしか思えない。
世間で人気のある霊能力者たちを批判し、自分が人気者にでもなろうとしているのだろうか。そもそも人を批判出来るほどの霊能力を、こいつは持っているのだろうか。
カラはこの作者のプロフィールのページへ行った。
『猿番長 職業……自営業』
名前もふざけた野郎だ。職業も霊能力者とかヒーラーとかでは無さそうだ。
カラは取り敢えずコメントに対するコメントをする事にした。
『コメント読みました。でも意味が分かりませんでした』
カラの素直な気持ちだ。
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