僕と小さな星

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 と悪態をつく。ああ、また僕の嫌な面が出た。自分より強い相手には弱気になるくせにこの子には強気でいくなんて。って違う、まず謝らなきゃ! 「管理人さん、ごめ」 「お花はしゃべるもん」  小さい、でも透き通るようなまっすぐな声。 「お兄ちゃんがお花の声が聞こえないのはお兄ちゃんがちゃんと耳を傾けていないだけだよ!ちゃんと耳をすませば、そのお花の声や性格とか色々わかるもん。そうか、だからお兄ちゃんはこんな荒く水を撒いているんだ。せっかく桜蘭さんが励ましてくれたのにそんな酷いことが言えるんだ!」  管理人さんは今にも泣きそうな声で怒りと悲しみを混ぜた言葉を僕にぶつけた。恥ずかしかった。確かに僕は、花は喋らないと勝手に決めつけていたのかもしれない。地球の花はそうかもしれないけど、ここに来たばかりの僕が、試してもいないのに勝手な思い込みで判断してはいけなかった。僕は管理人さんをゆっくり抱きしめて 「管理人さんごめんね。僕が悪かったよ。今度からはちゃんと花の声を聞いてみるね」  と謝った。管理人さんは僕の胸の中でこくりと頷いてくれた。     
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