第六章 試練と光明

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「私達には、知る権利がありまーす」レポーターが理不尽か言葉を吐く。  多勢に無勢。このままでは、マスクが剥がされる。 ――バリア。拡大――  陸くんの言葉が頭に浮かぶ。同時に、念動力のバリアを張り、そのバリアを思いっきり 広げる。  うわぁっ。  私達に取り付いていた人たちが、弾き飛ばされる。  突撃レポーターの槍杉が、ストレッチャーから落っこちて、 「ぼ、暴力反対」と声を上げる。  何よ。そっちが、先に乱暴をはたらいたんでしょ!  と思う間もなく、――飛ぶ!――という陸くんのイメージが頭に飛び込んでくる。  間髪入れず、陸くんと一緒に飛び上がる。  下では突撃TVの撮影隊が何事か喚いているが、そんなの無視。  急上昇。一秒でも早く、ここから離れなくては。  ヴゥオ――――。バラバラバラバラバラ。  校舎の影から轟音を立ててヘリプレーンが姿を現した。  私達は、上昇から水平飛行に映る。  飛びたったヘリプレーンも、ローターの向きを前方に変え、水平飛行になる。 「私達を追いかけるつもり?」 「振り切ろう」
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