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ユニフォーム)
予行演習を繰り返しているうちに、シーちゃんのユニフォームが仕上がって来た。
私のユニフォームは、レオタード型。ボディがピンクで、腕と足、ブーツと手袋が白。
ショッキングピンクの短い巻きスカートがついている。胸には大きく赤いRの文字。
一瞬絶句。
「あの……、これ着るの?」
「うん。可愛いでしょ」
て言うか……。
シーちゃんの耳元に口を近づけ
「インナーの線が……見えちゃう気がするけど」と問うと
「大丈夫。専用のファンデーション用意したから」と平然と返された。
インナーの件は、また考えるとして、もっと重要な点がある。
「あのぉ。これじゃ、顔が丸見えなんだけど……」
「だって、美幸は可愛いから、顔出しの方が良いよ。それに、美少女ヒロイン物は、全員
顔出ししてるのが普通だし」
「アニメと一緒にしないの! 正体は秘密にして活動する約束でしょ」
「ハイハイ。冗談です。顔を隠す物はちゃんと用意してあります」
シーちゃんが、バックから濃い紫のハンチング帽を取り出した。帽子の前部には、目の
部分を隠す真っ赤なマスクが付いている。
むむむ。ちょっとカッコいいかも。
試しにハンチングとマスクを身に着けてみると、
「おぉー。すげぇー」「……可愛い……」と、感嘆の声が漏れる。
「まぁ、美幸は何を着ても、似合うからね」とシーちゃんが満足げに纏めてくれた。
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