第四章 ソラシドレスキュー

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 そうこうするうち、学校に帰着。  人に見られてはいけないので、直ぐにAI部室に駆け込む。  部室に戻って、改めてアッキー達とハイタッチ。 「スゴーい。凄いよ、大成功だよ。TVもネットもソラシドレスキューの話で持ち切り」 「ホントに?」 「TVで見てみ」  AI部室にあるTVのスイッチを入れる。  どのチャンネルも、ソラシドレスキューの話題を放送していた。  興奮した様子で、現場からの中継を流すチャンネル。  中州に降り立つ私達の映像を繰り返し放映するチャンネル。  救助の様子を映像と共に解説するチャンネル。  更には、私たちの正体や超能力について議論しているワイドショー番組もある。  ネット検索では、「ソラシドレスキュー」が急上昇検索ワードで一位になっていた。  どのSNSでも「#ソラシドレスキュー」が席巻している。  ユニフォームのデザインを論評するサイト。私と陸くんの人気投票をしているサイトも 見つかった。  ちょっとした熱狂状態だ。 「凄いな。一躍有名人じゃん。俺ら」と興奮するアッキー。 「有名になったのは、美幸たちでしょ」とシーちゃんがたしなめる。 「ううん。皆が協力してくれたお陰だよ。ありがとう、シーちゃん、アッキー」  二人の手を握り、感謝の意を伝える。  いやぁ、それほどでも……。頑張ったのは美幸たちだよ。とシーちゃん達が遠慮勝ちに 喜ぶ。
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