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一時の悲しみが、次なる一歩を踏み出す勇気に変わった。
私とシーちゃん、アッキーが右手を三段に重ねて結束を誓う。
当然、その輪に参加するものと思って、陸くんの方を見やる。
しかし、私がそこに見たのは、陸くんの冷めた瞳だった。
「陸くん」と声をかける。
ふうーっ。と大きな息を吐き出し、陸くんは思いもよらぬ台詞を私達に投げつけた。
「もう、止めにしないか。こんな事」
えっ!? 三人が驚きの声を上げる。
「おい。それ、どういう意味だよ、佐藤」アッキーが気色ばる。
「ソラシドレスキューを止めようって、話」
「なんでだよ。一回騙された位で弱気になったのかよ? 俺たちの活動は、大勢の人達に
支持されているんだ。こんなクズ野郎の一人や二人、無視すりゃ良いんだ」
「本当にそうか?」
「ああっ?」
「こいつのブログに対するコメント見てみなよ。大部分は、『消えろ』とか『クズ野郎』
とかいった否定的なコメント。その一方で、『うp乙』とか『草不可避』とか、こいつを
肯定してるようなコメントもある」
「……」
「『ソラシドキモ』『ピンク女のヒス藁』なんてコメントもある。これ、明らかに僕らに
対する中傷だよね」
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