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壮絶な執着だった。
覚悟を決めたルカに迷いはなかった。
「薫お兄様っ……」
このままこと切れる姿など見たくはない。
よりによって僕の中で――。
「ンンッ……」
しかしまだ僕と繋がっていた薫は
ルカが血を吸い上げるたび甘い声で啼くのだ。
聴いたこともない甘い声音で。
こんな時だからこそ
脳がドーパミンを放出しているのかもしれない。
だけど――。
「ンンッ……ンンッ……アアッ……!」
やがて薫は両腿に力を籠めて僕を締め付けると
身体を小さく痙攣させた。
この感覚はよく知っていた。
「アアッ……嘘……!ダメッ……」
嘘みたいだけどそのまま
薫は僕の中に盛大に性を解き放った。
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