81人が本棚に入れています
本棚に追加
それを見て僕もどうしようないくらい昂る。
落ちてくる髪を耳にかけ事に及ぼうとしたその時。
ルカの手が伸びてきて僕らに言った。
「互いに与え合う方がいい」
互いに与え合うって――?
尋ねる前に結構強引な力で僕の足を引き
ルカは僕の体勢を逆さに変えさせた。
つまり――シックスナインの形に。
僕は思わず顔を上げて薫の表情を見やる。
僕はいいけどこんなの
薫は初めてのはずだから――。
「求めれば与えられる?いいや、欲しいなら君も与えねば――僕らはみなそれなりの代償を払う必要がある」
目を丸くして己の説教を聞いていた旧友の細い顎に
ルカは手をかけ力を込めた。
「ほら、こうだ」
バラ色の唇が開いて丸い穴を穿つ。
次の瞬間。
「アァッ……!」
爪先から電流を流されたような快感が
僕の身体を駆け上がってきた。
最初のコメントを投稿しよう!