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絞り出すように言った言葉が持つ意味が分からない程お互いに子供じゃない。だから、きっともうこれで俺と染井はお終いだ。 それなのに、染井はゴクリと唾を飲みこんでそれから焦った様に口を開いた。 「確かに、した時は恋愛感情は無かったかもしれないけど、だけど吉野一々色気振りまいてるし、エロ過ぎだし、優しいし……。ああ、糞。そうじゃなくて……。」 別に俺は色気は振りまいていないし前と何も変わってないと思う。 染井は自分の髪の毛を乱雑に掻いてそれから今まで見たことの無い位真剣な顔で、俺を見据えた。 「気が付いたら、吉野の事好きになってたんだけど、俺みたいなのじゃやっぱり吉野に相応しくないかな?」 そう言うと染井はクシャリと苦しそうに眉根を寄せて、それなのに無理矢理作った笑顔を浮かべた。 色々限界だった。 「――ずっと、好きだった。 だけど、ずっと友達でいたかったから。」 酔っている所為だろうか。 涙もろくなっている様で涙がこぼれた。 「泣き顔も色気あるって、吉野凄いな。」 そんな事を言われ涙は滲んでいるものの思わず笑ってしまった。 「別に色気なんて無いだろ。いつもと同じ顔じゃねーの?」 むしろ、泣いているのと酔っているので割と酷い顔をしているであろう自覚がある。 「んー。俺が吉野に恋しちゃってるからかもね。」     
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