〈超科研〉

4/7
65人が本棚に入れています
本棚に追加
/81ページ
 部員その4:HALL2020  (正式な)科学部が総力を挙げて開発した人工知能。  女性型の疑似人格を持ち、インドの女神像か仏像を思わせる強化樹脂製の多腕型ロボットをボディとして使用するものの、その無機質、無表情な見た目とは裏腹に、感情豊かで神経質である。  ちなみに歩行用の脚部が装備されていないため、常に浮遊しているが速度は遅く、いざというときは犬神か理亜に運んで貰う。  生まれこそは科学の申し子であるが、実は[部員随一のオカルトマニア]で、更には完全なビリーバーであり、それにより、創造主である科学部からさえ持て余され、放逐されたのだ。 それ故に、同じ元科学部である大槻貞子とはいつも論争という名の[喧嘩]を繰り広げる。  また、HALLは多くの復椀を複雑に組み合わせて[印]を結ぶことで、ロボットであるにも拘わらず、白並びに黒魔術や陰陽道、シャーマニズム、降霊術など、洋の東西問わず様々な魔術を駆使することが可能であり、それが貞子を更に苛立たせる。
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!