〈超科研〉

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 こんなやり取りを続ける超常存在どもであるが、これでも立派な生徒であり、通常はそれぞれのクラスできちんと授業を受けているのだから、世の中わからないものである。  そう、この〈超科研〉の部員そのものが、本来オカルト研が研究対象とすべき超常存在――宇宙の神秘、伝承の存在、心霊現象、科学と魔術の融合であり、要するに[オカルトの申し子]なのだ――  故に、彼らはこの部に[隔離された]と言えるかも知れないのだが、だからといって、拘束されることは元より、行動に制限が掛かるわけでもないため、不満自体はないと思われる。  繰り返すようであるが、ちなみにそんな彼らもまた、活動外は一般生徒に混ざり、普通に登校し、授業を受け、帰宅する、真っ当な学校生活を送っているのだ。
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