理亜という少女

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 そして現在に至る――  そうこうしている内に、理亜が辿り着いたのは、コンクリート製の校舎から程良く離れたところに聳え立つ、2階建て木造の建造物だった。  世間で言うところの旧校舎である。  大抵、この手の古い校舎には、学校特有の伝説、怪談がつきもので、この旧校舎も、例によって、様々な噂が生徒達の間で流れていた。  そんな校舎に、躊躇無く理亜は足を踏み入れる。    彼女の目的は、この怪奇現象渦巻く旧校舎の調査なのだろうか……  そうではない。  理亜が目指す〈超常科学研究会〉の部室はこの旧校舎の中に存在していた。
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