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種子島発射管制司令室
渡辺とジュンを準備棟前で見送った健一が管制司令室に戻って来た。
それを確認した今回のフライトダイレクター大澤孝明は席から立ち上がった。
「こちらはフライトダイレクターの大澤だ。これまで数年掛けて準備を進めて来た国産有人宇宙船の打上げは最終段階に来ている。このミッションは国産で人を宇宙に上げると言うチャレンジだけで無く、再生医療で多くの人を救うと言う大きな課題を担っている。君達のチャレンジや不断の努力でこれが実現できる事を私も誇りに思う。これからが本番だ。必ずミッションを成功させるぞ!! 全員の最後の働きを期待する!!」
管制司令室全体が拍手と歓声に包まれた。皆がやる気満々だ。
その歓声に大きく頷いた大澤が続けた。
「それではフライトの最終チェックを行う。各担当リーダは準備状況を報告してくれ」
「ブースター」 「No1、2、3、4ともGOです」
「メインエンジン」 「No1、2までGO」
「ソフトウェア」 「最新ソフトインスール済、GO」
「緊急回収」 「準備完了GOです」
「フライト」 「GOです」
「ガイダンス」 「GOです」
「ドクター」 「パイロット問題なしです」
「EECOM」 「GOです」
「ナビゲーション」 「GOです」
「テレメトリー」 「全パラメータ問題無し、GO」
「コントロール」 「GOです」
「通信」 「GOです」
「気象」 「GOです」
「CAPCOM」 健一が答える「GOです」
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