第1章 ジュンとの出会い

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「それは、俺が今から君に告白するからさ・・」 「えっ?」 「ナツ、俺と付き合って下さい。お願いします!」 そう言ってジュンは大きく頭を下げた。 「えっ? ちょっと待って、何を言っているの?」 夏姫が周りを見渡すとカフェテリア中の学生が二人を見ている。 恥ずかしくて堪らない。耳まで真っ赤になっているに違いない。 夏姫は大きく首を振った。 「お断りします。知らない方とお付き合いは出来ません。ごめんなさい」 夏姫も頭を下げる。 そこに優子が戻ってきた。 周りのザワつきと自分達のテーブルに視線が集まっている事と、そこに見知らぬ男の子が居る事に優子は興味津々の様だった。 「夏姫、この男の子は誰かな? 貴女の知り合い?」 優子の問い掛けに夏姫が大きく首を振った。 「知らない人」 そう言うと夏姫は、ジュンに向き直って言った。 「川崎さんでしたっけ。申し訳有りませんが、お引き取り下さい。私は貴方とお付き合いするつもりはありません」 ジュンが肩を竦めた。 「分かった。今日は退散するよ。でも受けてくれる迄、毎日告白するつもりだから。それじゃ、また明日!」 そう言ってジュンは足早にカフェテリアから出て行った。 これが昨日の昼食時に発生した事件だった。
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