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通学の電車の中で、優子は夏姫を見上げて言った。
「あんな好物件、他には居ないよ。夏姫も彼氏募集中なんだから付き合っちゃえば良いんだよ」
まったく優子は他人事だと思ってと、夏姫は口を尖らせた。
「でも、初対面の女の子に突然告白するなんて、やっぱり私とは合わないと思う」
優子がニヤリと笑った。
「だけどMITの宇宙工学の博士号だよ。父親の影響で宇宙オタクの夏姫とはお似合いだと思うけどな・・」
夏姫はそれには応えず話題を変えた。
夏姫は彼の事を少しだけ興味を感じていたが、何れにしろ初対面で告白する様な軽い男性と付き合うつもりは無かった。
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