懐かしいウワサ

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『ねえねえ!こんなウワサ知ってる?』 俺が小学の頃、 いきなりこんな事を言ってくるやつがいた。 『はぁ?なんだよいきなり』 突然そんな事を言われたもんだから、 俺も最初はめんどくさいと思って少し突き放した感じで返してしまったのだが… 『あのね、 実は…』 そいつは俺の態度には目もくれずに話し始めた。 そいつの言うウワサとは、 俗に言う都市伝説と言われるもので、 怪談とかオカルトとかにハマっていた俺はそいつが話すウワサにすぐに引き込まれていた。 その日から毎朝、 登校すれば俺の席に来て新しいウワサを1つ話すと言うのが日課になっていった。 席に着けば駆け寄ってきてウワサを聞かせてくれて、 それについて朝のホームルームの時間まで話す、 この時間を楽しみに学校に通うようになるのにそんな時間は掛からなかった。
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