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けど、
俺はその年の夏休みに街を離れて転校する事になってしまった。
理由は両親の離婚、
母の実家で暮らす事になった俺は、
ろくに挨拶も出来ないままにそいつと離れる事になってしまった。
あれから時は流れて、
今はもう高校生になる歳になった。
反対する母に無理を言い、
元々居た地元の県立高校に通わせて貰える事になった俺は、
新しい制服に身を包みながらそんな昔の事を思い出している。
ひょっとすると、
またあいつに会えるかもしれない、
そんな期待を胸に俺は1歩、
踏み出した。
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