発覚、犯人は八角さん。

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奥方がクローゼットに潜んでいたことは知っていたが、無視するつもりだった。 致し方ない。 母親は包丁を震える手でもって、 「和人の恨み!!!」 と言って胸を一突きで刺した。 実際、自殺した息子は父親に殺されたのではなく、その息子に殺されたわけだが、また裁きを受ける前に圧力をかけた親に復讐するのは筋違いではなかろう。 私は家政婦と妻が上がってくる前に、そっと奥さんをもう一度、クローゼットに隠したのだった。 これが事件の全容である。 つまらない。 ともかく、私がしゃしゃり出たのがまずかった。 私はともかく、奥様にすべてを話した。 すると、妻は財産がすべて手に入れば問題ありませんとおっしゃった。 家政婦の女も解放された。 クローゼットの女性も実際に殺した事実は伏せることにする。 息子に手をやいていた妻は別の罪で少年院に送ることをこの奥さんと約束した。 ヤクザの男も全てを黙秘することで、金をもらった。 命は短いが豪遊できよう。 事件は強盗ということになった。 そうではないが、そういうことでまとめた。 一度、園部が事故にみせかけて殺した記者がいたが、その記者の後輩がいて、また事件を追っているが、組が摘発されるだけだろう。 私はしばらく、反省して渡航することにした。 今度は八極拳を習うべく中国へまた修行しにくことにした。 おわり。
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