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プロローグ
「ずっと分からなかったんだ。【親友】って、【家族】って、どんなものなのか」
満天の星が煌めく、丑三つ時の頃。
少女が、透明なベールを頭にかけた彼女に手を伸ばし、静かに語りかける。
「…だけどね、あなたと出会ってから、どんどん分かってきたんだ。【親友】、【家族】の意味を」
薄い灰色の雲が、春の冷たい夜風に吹かれ、姿を消す。
反対に、黄金色に美しく輝く満月が姿を見せ、ベランダにいる彼女たちを照らし出す。
「だから、会えてよかったって、心から言える。本当に……ありがとうーーーー」
ーーーー星空と月が輝く夜に。
私達は、【親友】……【家族】になりました。
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