ひいちゃん

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僕が小5の時の話ね。 弟は学童保育に通っていて、僕の友達のタカッチの弟も学童に通っていたのね。 弟のコロッケとタカッチの弟のひいちゃんは同じ学年で2年生。 この時は学童のお泊り会で、ブルートレインホテル(廃電車をホテルとして利用)で僕ら4人は同じホテルだった訳。 小学生に限らずだけれど、お泊り会って興奮するよね!ワクワクする! 日中は外で思いっきり遊んで、夕方、その車両の一室で僕らは和気藹々としゃべったり、あるいは、プロレスっごっこしたり、まあよくいる男の子たちですよ。 で夕飯前だから滅茶苦茶おなか減っているのね。 そしたら、シートの奥、ほら、電車のシートって背もたれの一番下に手を突っ込めるじゃない?まあそんな切れ目の所にポツンとチョコボ―ルが落ちていたの。 ピーナッツ味?キャラメル味?分からないけどさ、それこそ皆同時くらいに発見した訳。 「あっ!チョコボールだ!」って一個のチョコボールを取り合いですよ。そしてそれを小2のコロッケが手にして、それこそ「ゲットー!」なんてその一個のチョコボールを高々に天にかざし、まあこっちは「弟だし譲ってやっか」って気持ちになった訳。 でもこれ、ひーちゃんが漏らしちゃったウンコだったんだよね。いやもう、この後はね、もう大変でしたよ。
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