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「よっしゃ!」
「結局マナ離脱しちゃったし…
もう…居ないよね?」
「全く、3人でなんとかなって良かったよ…」
一方で、訓練の敵はほぼサルートのリョージ、ヴァスカンダのカツキ、リノクのマサトの三人で伸してしまった。
此処から真っ直ぐ進むと、もう目的施設に辿り付く。
《あーそうそう。
マーク地点にあるログポイント抜いたら
終了なんで、あとちょっとー。》
「了解、行ってくる。」
「いてらー…」「伏兵には注意だよ…」
敵陣の先、目標施設に入って直ぐには、ヒートンをそのままずっと伸ばしたような棒が立てられている。
慣れない武器とポジションで披露したリョージとマサトを入口に置いて、カツキは立てられた棒――ログポイント――を引き抜いた。
すると、鍵の土台と通信機から勝利のメロディーが流れ、Mission Clear!の表示が出てきた。
《ほいおつかれー!お迎え来るまで待機!》
《了解です。》
「了解。」「りょ…」「りょ、了解だよ…」
任務を無事遂行した野郎共は、たまらず脱力した。
「前衛なんて久々だから疲れたよ…」
「流石のエリート様も、もう、だめ…」
マサトはその辺にあったテーブルと覚しき台を拭いて座り、リョージに至ってはその場に突っ伏した。おそらく筋肉痛で。
「おおおぉ外れた!!
これで二刀流も出来るのか…買おうかな。」
元氣なのはカツキだけで、任務完了を良い事に支給された両手剣(特殊)を真ん中で分離させ、新しい使い方を楽しんでいる。
帝国参謀は未来の部下(になるかもしんない人材)の強さに驚きと満足を覚えながら、ふと声が2つ足りない事に気付いた。
《あれ?マナカゲは?》
「はい。アナスタシアのマナ、大丈夫です。」
《あーびっくりした。カゲは?おーい??》
「あの、ツキカゲさんは、
声をかけてもぼーっとしている状態で…」
《はあぁ?!》
新兵器が入っていた時点で想像は出来たが、何か遭った様だ。
《マナちゃんちょいマチス、機構課に
文句言ってくるしお迎えまで待機!》
「分かりました。」
帝国参謀はブチギレ半分冷や汗半分で、別の通信ボタンを押した。
《帝国参謀ソリトン・フローレンである!!
留守電してないでとっとと新兵器について
解説すれ!》
帝国参謀が通信上で隣の組織に怒鳴り倒しても、ツキカゲはぽーっとしたままだ。
マサトは、マナに尋ねてみた。
「何が有ったんだい?」
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