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二人とも、銀色のマントを身に付けていた。マントにはフードもついており、丈は膝を隠す程度。このマントには、多少だが、悪霊の炎に対する防御効果がある。悪霊への耐性がない人間でも、このマントを羽織っていれば、一分程度は身を焼かれずに済む。
制服であるズボンは、紺色のものを着用している。上に着る服は自由だが、たいていはポロシャツやミリタリーシャツなど、動きやすい衣服を着る。
そして、マントの胸にはクンド警団のバッジを掲げている。大きさは二センチ程度。六角形で、色はアイスブルー。氷を表すデザインだ。耐火性も、かなり高い。
二人は、通報された民家の前に到着した。悪霊の喚き声がするとの話だったが、今現在、そのような声は聞こえてこない。
見たところ、立派な民家だった。民家というより、邸宅といったほうが現実に適う。広い庭があるのだろう。二メートル近い外壁が、かなり遠くまで続いている。外壁の外に向かって、なにかの樹木の枝が、ところどころはみ出して葉を茂らせている。
「どうする?」
リオがペルスに問う。
「ほかの団員の到着を待つ? それとも、先に中に入る?」
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