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心の中で狂喜乱舞!うぉっほい!!相原さんからバレンタイン!!
「あ、ありがとうございますっ。」
両手でしっかりと受け取り頭を下げる。ソレに小さな笑みを浮かべた相原さんは、スルリとコートを羽織る。
「そんなに喜んで貰えるなんて思わなかったわ。」
じゃあ、お願いね。
そう言ってヒールを響かせ帰っていった相原さん。ウハウハと袋をのぞき込んだ俺は悪くないはずだ。
しっかりとした紙袋の中には折りたたまれた紙がのせられた、ラッピングリボンの掛かった可愛らしい箱。想像以上にちゃんとしたプレゼントにテンションが上がる。
まさかの手紙もついてるし、とドキドキしながら紙を広げるとそこには………
『ホワイトデー企画、男の子が手に取りやすいホワイトデーのプレゼントについて』
チョコかと思ったら仕事じゃねーか!!
ぱちこーんっと紙を机に叩きつけた。
しかも男が手に取りやすいパッケージを来週までに考えろって、むちゃくちゃ期限早いし。
更に中身はキャラメルって、チョコですらねぇ。
しばし考えて、どこからどう見ても上から読んでも下から読んでもラブレターにならない紙面に俺は、俺は………今日の分の仕事を終わらせ会社を出た。
よっし、明日から頑張るぞぉ!
意気込んで今日は帰る、もう何も考えたくない。
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