柳くんはチョコレートが欲しい

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うっわ、ヤベェ。 堪らんわ。 妄想が膨らみ過ぎて急に体温が上がる。 外は雪景色だというのにじんわりと汗ばんできた。 ダメだ。 やっぱり落ち着け、俺。 深呼吸、深呼吸。 「クッキーなの。気に入ってくれるかわからないけど」 彼女が頬をピンクに染めてはにかむ。 マジか。 瀬名が俺にバレンタインクッキー! 「え?クッキー?好き!大好き!!」 チョコレートは甘すぎるから苦手かもと気を利かしてクッキーにしてくれたのか。 何てカワイイんだ、瀬名! やったー、俺にもとうとう彼女が出来た!! そりゃあ、心の中でガッツポーズだよ。
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