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彼女は、自分と同じ憂鬱を感じていたのだろうか。
新年だからと言って、西暦以外が変わる訳ではない。
しかし少しだけ、世界が広がる事もある。
あの鳥の名前。
見分け方。
そして隣席の同僚は意外と物知りで、多分少しだけ自分と似ている。
これだけで十分だと思った。
おりのように溜まった憂鬱が、少しの刺激でほどけていく。
―キーンコーン、キーンコーン、と始業の予鈴が鳴る。
…あ、コーヒー淹れるの忘れてた。
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