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退屈な朝礼の時間も景色が違えば見方が変わる。
いつもは壇上の校長先生に向けて「早く終わらないかなー」と心の中で愚痴愚痴言い、クラスメイトの背中に隠れてケータイをいじる時間。
でも今日の居場所は地べたではなくステージの上、三角座りではなく直立不動。
生徒数百人の圧を一身に受けるここ壇上では身を隠す背中は他になく、私はただただ足を震わせているばかり。
数百人の視線を真正面から受け止めるにはあまりにも脆い理由で私はここに立っている。
だから、私は朝礼が始まってからずっと下を向いていた。
怖い、あぁもうほんと怖すぎる。
なんでってそりゃ…
「それでは、薬物乱用防止ポスターコンクールでみごと最優秀を受賞した佐伯さんです。皆さん、拍手でお迎えください」
そんなポスター書いた覚えないんだもの！！
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