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僕(東儀キャノン太のこと)は、朝からゲロを吐いてしまった。
その醜くもどこか儚い吐瀉物と友人になった。
☆世界初イマジナリーゲロの誕生の瞬間
しかし!僕には、行かなければならない場所がある!サラバ!イマジナリーゲロ!
僕は病気だ。病気だから医者に見てもらうことにした。
自転車にまたがり病院へレッツラゴー!
僕はコケた。
もう一度レッツラゴー!
僕はコケた。
もう一度レッツラゴー!!
僕はコケた。
僕は自転車に乗れないのだった。
大粒の雨を滴らせて、色褪せたまま、もう一度、けどもう二度と戻れない場所へ。
────
病院の階段で死にかけのお爺さんが寝てる。
「オハヨーございます!!!!」と元気いっぱいに挨拶をしたのに無視された。どうやら死んでいるようだ。
病院の受付で、僕は追い返された。いや、何故?
受け付けのおばさんは「死人は診れない」と言うのだ。
僕の認識は…
────
ささくれを引きちぎったら指先が膿んだ。
中指だ。
悲しいときに死にたい気持ちが生まれるのに、嬉しいときに何も生まれないのはおかしいじゃん。
プラマイゼロにしたくない?
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