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明日も
数年前僕に『オービタル』を教えてくれた女が自殺した。
僕はオービタルを知っていたがその女と仲良くなりたい、あわよくばエッチなことがしたいから「オススメの曲教えて」と言った
中学時代、教師からの理不尽な指導を受けてた僕に手を差し伸べてくれた女が隔離病棟に入れられた。
僕は少しムカついたが友達がいなかったので泣いてしまった。
高校時代、文化祭で一緒に装飾品を作った女が事故死した。
クラスの出し物は大失敗して赤字になったがふたりで笑った。
失って気づいた。
それを取り戻すすべも知らないことを
全て無駄にして気づいた。
諦めるすべも知らないことを
────
じわぁ……じわぁ……
おしっこが滲んだパンツ、コカインみたいな粉が吹きでてきた。
しかし、これを上野公園にいる浮浪者に売るとお金が貰えるのだ!!
真夏、僕は部屋でギターを弾いていた。
暑い、暑い、息ができなくなる。
それでも心が破裂するまでギターを引っ掻き続けた。
冬は嫌いだ!嫌な思い出が多すぎるのだ!ノロウイルスにかかってゲロと共に15日間放置されたこともある!キンタマもキュッとなってなんか嫌だ!
夏は、魂が溶けて、全てと一体になれるから僕は大好きなんだ。
どこまでも行けそうな だけどどこにも行けない。
────
僕は夜行性の人間なので、起きるとほとんど昼な訳です。
そんな僕が偶然にも早起きしてしまうたびに思う「あぁ、眩むような夕焼けだな」って
どうやら規則正しい生活を送っている人は一日に二度夕焼けを見ることになるらしいですね。
僕は一度は耐えきれますが
二度も見たら切なくなってしまうので、やはり規則正しい生活にはなれなさそうとまた実感してしまった。
明るい服を捨てて、カーテンを閉めた。
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