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勿論私にもそれとなりに友達はいる。
鞍谷めいさん。高校から仲良くなったお友だちで、多分女の子のなかではさばさば系な女子。黒くて肩までかかった、ストレートな髪がとっても素敵で、きりっとした印象を与える。
めいさんとは同じ美術部に所属していて、彼女といるととても落ち着く。彼女とはテスト勉強がめんどくさいやら、学校の先生の愚痴やらくだらないことをいつも話す。
くだらないことを話すと、何だか「心が伝わってしまう。」という体質を無視して、「普通の女子高生」でいられる気がするのだ。
お昼休み、私はめいさんと二人でお弁当を食べることが多い。
めいさんは綺麗に整っただし巻き玉子を箸でつつきながら言った。
「花の女子高生になってはや2ヶ月たったけど、つむぎには好きな人はできた??」
「うー……。2ヶ月じゃ、まだまだ男の子のことすらよくわかってないや。」
と苦笑。
そりゃあ、体質のことがなければ、私だって恋の一つや二つくらい……しているはず。
私だって普通の高校生に、なりたいといつでも思っている。
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