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「こっちこっち!あ!」
『バスっ!』
鈍い音と共に私の背中にジーンとした痛みが広がっていく。
「痛っ、ちょっ、何しての!」
後ろを振り向くと幼馴染みの大柄、かつ色黒の水泳バカの大西拓也がこっちをニタニタと肌の色とギャップでやたら白く見える歯を見せながらこちらを見ていた。
「わりぃわりぃ」
片手を立て片目を閉じながら謝ったあとその手今度は、水平にした。
「はぁー?マジしね」
由美は、くっきりした目元を細め拓也を睨んだ。
「謝ってんだろ。そんな怒んなってッ」
拓也は、全く詫びれる様子も無く白い歯をちらつかせながら終始笑顔で他の男子生徒と教室を出て行った。
「なんなんあいつ!腹立つわぁー。」
頬を紅潮させながら稔の目の前の椅子に股がるようにして座った。
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