醜悪の棲家

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 それはまるで蜘蛛の巣に捕らえられた蝶のようだった。  両手を後ろ手にされた躰は足を大きく広げた体勢で全身を縛られていた。 白い肌に縄が食い込む。 「可愛いね、美夕ちゃん、最高だよ」  締め上げられた乳房の先で本来とは違う方向を向く乳首を舐める夏樹は薄く笑いながら言った。  全裸になった男の姿に美夕は吐き気に近い感覚を抱く。 目を固く閉じ唇を噛み締め激しく首を振った。  急所への刺激にも声を出すまいとする美夕に、夏樹はクックと喉を鳴らした。 「これでも?」  足を広げられ、露わにされていた美夕のヴァギナが指で蹂躙され、白い躰が大きく跳ねた。 「素直になれって」 「っい、ああっ、」  悲鳴に近い声を上げた美夕に夏樹はヒヒッと笑う。
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