0人が本棚に入れています
本棚に追加
謹慎になった。
これ幸いと絵ばかり描いてる。
しばらく釣りはいいや。
な。
「リーダー」
勝手に上がってくるのは翔だ。
「ちゃんと反省してる?」
「してるしてる」
言いながら、絵筆は止まらない。
翔が覗き込んで、
「誰」
「ニジマス」
「それ魚の名前。どう見てもそれ人間でしょ?」
白い少年が靄の中に立っている絵。
自分は全然悪くないのに、僕にあいさつに来た、小さな一匹の魚。
僕は君を忘れない。
約束だ。
最初のコメントを投稿しよう!