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「増えてる・・・・・・」
帰宅して再度見てみたらもっとメールは増えていた。
この量をいちいち読んで、プロフィールまで見ないといけないなんて。
既に仕事で疲れているのに。
私はとりあえず、一番送ってきたのが早い人から読んでみることにした。
とりあえず、メールの文章があまりに定型文すぎる、偉そうな雰囲気を出しているものは除外。
そしてプロフィールを確認する。
写真を見て、不自然なものが結構ある。
わざと腕を写るようにしてあるものまであった。
ようは、ブランド物をアピールしたいのだろう。
「ある程度稼ぐと今度はそういうものに興味無くなるんだよね、男性って」
今まで交際したり付き合いのあった社長や稼いでいる人は、突き抜けてしまうと、思ったより物に固執せず、結構平気でファストファッションとか着てしまうのを知っていた。
「ふむ、除外、これも除外っと」
そういう事をしながら、なんだか自分がおそろしいモノに思えてきた。
現実では昔のように声が掛かることもちやほやされることも減ったというのに、このネットの世界ではまた昔のようなことが起きた。
きっとこれは最初だけ。
なんだかむなしくなってきた。
でもせっかく登録してここまで動くことにしたのだ。
私はとりあえず三人の男に会ってみることにした。
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