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結論から言えば、世の中甘くない、だった。
最初の男は、写真と全く違う不細工な男だった。
学歴と会社は良いところだったが、あまりに上から目線だった。
「君は美人であることにあぐらをかいている」
「男はやはり若い女が良い、君とは1歳しか離れていない、誤差だ」
「こういう場所に登録している時点で君は普通に接してて結婚相手に選ばれて無いと言うことに問題意識を持つべきだ」
その男は偉そうに講釈を垂れてきた。
『全部あんたの事じゃ無いの』
最後は見事に割り勘だった。
それなのに次も会いたいとメールが来た。
偉そうな態度を取る人は無理ですと書いて返信した。
次の男性は私より5歳ほど上の男性だった。
ルックスもまぁまぁ、話しのセンスも悪くない。
ただバツイチと書いてあるのが気になった。
私は率直にその点について聞いた。
今はバツイチくらいザラにいるし、それでどうこうまでは考えていなかったけど、やはり理由や子供がいるのか聞いておきたい。
「あぁ、その、妻に逃げられたんだ」
寂しそうに話す彼の話しを静かに相づちを打って聞いていた。
「子供が二人いるんだが、本当に可愛くて。でも妻が、あの女が誘拐したんだ」
ん?段々変な感じがしてきた。
顔つきが最初の穏やかな顔と違う。
「きちんと金を渡していたのに、これでは生活出来無いだのなんだのと。
俺が働いているんだ、家事や育児を全てするのが妻の仕事だろう?!」
異様に息巻いて話す目の前の男を見て、あぁ、こいつ育児何もしてなかったんだなと思った。
会社の名前があったけど、そんなに年収は高くないはずだ。
それで子供二人。
奥さんは大変だったのではないだろうか。
「離婚は裁判とかですか?」
「あぁ、養育費を払うよう言い渡されたけど一度も払ってない」
「えっ?!」
「なんで払わないといけないんだ?
あんな女信用出来ない」
私はその後一切食事を口に運ばなかった。
やはりその後もう一度会いたいとメールが来た。
感情的になって申し訳無かった。
君はそういう女性じゃないのにと。
自分ばかり一方的に話して私の事などほとんど話していなかったのに、一体何がわかったのだろう。
私はこの人が前の人より怖くて、定型文のお断りを送った。
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