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今日はいくらか身体が軽い。軽いと言ってもいつもの俺の体調からすると、だ。
眩暈はするし、頭も痛い。これが普通の人だったら、親は慌てて病院へ連れていき、学校や会社はもちろん休んでもいい。
それくらいの身体の異変が今の俺のいくらか身体が軽いレベルだ。
そんなことを勝手に頭の中でナレーションして、フッと笑う。
俺は朝ごはんと薬を自分の部屋に留守番させて部屋を出た。病室を出て、屋上へと向かう。
完全な一人きりになれる空間が屋上だった。
僕の病室は三階。屋上は一つ上の四階なのだが、階段の半分を上がった頃には僕の息はとっくにきれていた。
後は手すりに寄りかかり一つ一つ上がっていく。
階段の一番上まであがると大きくため息をつき、その場へ座る。無機質なコンクリが冷たくて気持ちいい。
僕はその場に横になり、その無機質さを身体全体で感じる。
未来 ん?誰かいる?
よく見ると屋上への扉が少し開いていて、そこから聞こえて来るようだ。
未来 これは・・・歌?
絢和 ん?
未来 あ、えっと。
絢和 ・・・あ。どうも。
未来 どうも。ここで何してるの?
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