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001.いざ、ラフィリルへ (イリューリアの回想
私、デルアータ王国の公爵が一人娘、イリューリア・エルキュラートは、今日、子供の頃から憧れ続けた祖母の故国、ラフィリル王国へ行く事となりました。
ラフィリルの第二王子ルークとの結婚のご許可を頂く為です。
ルークは、大国の王子様だと言うのに、最初、自分は子供達のお目付け役でついてきただけの魔法使いだとしか言いませんでした。
その上品な物腰、立ち居振舞いから身分が高いとは感じていましたが、まさか、あのラフィリルの王子様だったなんて…。
あのラフィリルの聖魔導師というだけでも、おそれ多いと言うのに王子様だったなんて!(しつこい?)
凄すぎて、何だか感覚が麻痺しちゃいます。
本当に…。
最初から大国の王子様と聞いていたら私など不釣り合いだと、きっと尻込みしたでしょう。
ラフィリルの聖魔導師様というだけでも私など相応しくないと逃げ出したかもしれません。
でもね?
あの!ラフィリルの王子様で、しかも聖なる魔導師様で、しかも見目まで麗しくて性格まで優しくて紳士なルークですよ?
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