003.ようこそラフィリルへ-02

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 ルークはもう一生、結婚しないつもりでは?と思っていた両親は大喜びである。  そのくらい、他人に興味を示さなかったからである。  しかも連れてきたのは、いかにも育ちの良さそうな、超絶綺麗可愛いルミアーナそっくりの美少女で、身分も申し分ない公爵令嬢である。  何の不足もあろうはずもなく、瞬時に思う! 『これを逃してなるものか!』と!。  特に王妃はずっとずっと()()()()が欲しかった!  ルークの兄の王太子アクルスも一昨年、結婚している。  …なので念願の娘はできたものの、この王太子妃は、()()()()()()()可愛いというタイプとは違っていたので、あまり甘えてくれる感じでもない。 (仲が悪い訳ではないし、むしろ、かなり良好な関係と言って良いのだが、可愛い娘、嫁というタイプではないだけである。)  このイリューリアは、王妃には理想の花嫁だった。
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