495人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
ルークはもう一生、結婚しないつもりでは?と思っていた両親は大喜びである。
そのくらい、他人に興味を示さなかったからである。
しかも連れてきたのは、いかにも育ちの良さそうな、超絶綺麗可愛いルミアーナそっくりの美少女で、身分も申し分ない公爵令嬢である。
何の不足もあろうはずもなく、瞬時に思う!
『これを逃してなるものか!』と!。
特に王妃はずっとずっと可愛い娘が欲しかった!
ルークの兄の王太子アクルスも一昨年、結婚している。
…なので念願の娘はできたものの、この王太子妃は、ちょっとばかり可愛いというタイプとは違っていたので、あまり甘えてくれる感じでもない。
(仲が悪い訳ではないし、むしろ、かなり良好な関係と言って良いのだが、可愛い娘、嫁というタイプではないだけである。)
このイリューリアは、王妃には理想の花嫁だった。
最初のコメントを投稿しよう!