001.いざ、ラフィリルへ (イリューリアの回想

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 私じゃなくても、()()釣り合う人間なんている訳ないと思うのです!  …誰もいないなら、もう、いっそ私でもいいのではないかと思っちゃったりしたのですよ。  ()()()()()()とやらが、祓われてからというもの?私は自分でも驚くほど前向きに物事をとらえちゃってると思います。  図太くなっちゃったと言っても過言ではないのではないでしょうか!?  そうそう、釣り合うとしたら、現存する女神と呼ばれる、月の石の主ルミアーナお姉様くらいだと思うのですが、お姉様は既にご結婚されていて、可愛い双子の子供達までいらっしゃるのです。  しかも、はた目でみても照れちゃうくらい旦那様のダルタス将軍とラブラブなのですから。  それにルークとルミアーナお姉様は、昔からの大親友で何だか見るからに色恋とは、かけ離れた雰囲気です。  何か、熱い友情?とでも言うのでしょうか?  不思議とお姉様とルークがしゃべっていても焼き餅を焼くような感じにはなりません。  男と女で友情なんてあり得るのか?なんて、引き籠って生きてきた私には、友人の一人すらいないのですから、そんな事、分かる筈もありません。  でも、何でしょう。     
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