001.いざ、ラフィリルへ (イリューリアの回想

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 ルークとお姉様の友情って男と女というか…男同士の友情っぽい?  何だか、お互いをリスペクトした上でなりたっているような、そんな感じがするのです。  漠然と…なんですけどね。  我ながら、ほんとに不思議…。  私はじつは、自分で思っているほどルークのこと好きじゃないのかしら?と思ってみたりもしましたが、それは、ない!と断言できます。  ルークが笑顔になるのを見るだけで胸がきゅんとするし、ルークがいないと寂しいのです。  それに、きっと、お姉様以外の女の人とルークが仲良くおしゃべりでもしようものなら、きっと私、すご~く嫌な気持ちになると思うのです。  嫌な女の子になってルークに嫌われちゃわないか心配です。  そんな事をあれこれ思い悩んでいると不意にルークに声をかけられました。  あわわわわ!  そうです!今、まさに、これからラフィリルに向かうのです。  魔法で移動するのです!  瞬間転移です!期待とドキドキが止まりません! 「イリューリア?準備はいい?」 「はっ、は、は、は、はいっ!」  慌てて返事をする私の手をとり、ルークはにっこりと微笑みます。  ルルーやマーサも一緒に行くのは心強いです。     
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