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そして、十分ほど歩いた先の王の間の側まで来ると、子供達の可愛い声が響いた。
「あのね!いりゅーおねーしゃまは、おかーしゃまくらい、かわいーの」
「うん、きれーなの!」
「おお、客人はそんなに綺麗なのか~、会うのが楽しみだのぅ~?」と王が子供達の言う事を楽しそうに聞いている。
さすがは、ルークのお父上である。
国王様なのに、なんて優しいのだろうとイリューリアは、感心する。
しかし、双子ちゃんたちよ!あんまり期待させないでぇ~っと思うイリューリアである。
「それでね!るーく、いりゅおねーしゃま、およめさんに、すりゅの!」
「けっこん!しりゅのー!」
「まぁああああ!陛下っ!あなたっっ!聞きましてっ!」
「おおお!それは、真かっ!」
「「ほんとだもん~っ!」」双子ちゃん達は胸をはってそう言った。
そして、ちょうどルークが、イリューリアの手を引いて入ってきた。
「本当ですよ。父上、母上!」
「「ルーク!!」」
ダルタスとルミアーナも後ろについてきているが、王と王妃の期待に満ちた目はルークが、手を引いてきた美少女に降り注がれた。
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