002.ようこそラフィリルへ-01

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 そして、十分ほど歩いた先の王の間の側まで来ると、子供達の可愛い声が響いた。 「あのね!いりゅーおねーしゃまは、おかーしゃまくらい、かわいーの」 「うん、きれーなの!」 「おお、客人はそんなに綺麗なのか~、会うのが楽しみだのぅ~?」と王が子供達の言う事を楽しそうに聞いている。  さすがは、ルークのお父上である。  国王様なのに、なんて優しいのだろうとイリューリアは、感心する。  しかし、双子ちゃんたちよ!あんまり期待させないでぇ~っと思うイリューリアである。 「それでね!るーく、いりゅおねーしゃま、およめさんに、すりゅの!」 「けっこん!しりゅのー!」 「まぁああああ!陛下っ!あなたっっ!聞きましてっ!」 「おおお!それは、真かっ!」 「「ほんとだもん~っ!」」双子ちゃん達は胸をはってそう言った。  そして、ちょうどルークが、イリューリアの手を引いて入ってきた。 「本当ですよ。父上、母上!」 「「ルーク!!」」  ダルタスとルミアーナも後ろについてきているが、王と王妃の期待に満ちた目はルークが、手を引いてきた美少女に降り注がれた。
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