天井

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目を覚ます。 視界いっぱいに白が埋め尽くした。 いつもと変わらない朝だ。 仄かに灯る裸電球と、 白い天井。 「おはよう」 この声を合図に、視界から白が消えた。 それと同時に顔が近付いてきて影を作る。 唇が重なりあうとやがて離れ、 ぼんやりとした輪郭がはっきりと 見えるようになった。 「おはよう、お兄ちゃん」
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