一章 パワーストーン店

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「ああ、今人気らしいね!注文だけして、届くのは一ヶ月後だとか」 「そうそう!店主一人で石選んでつくるから時間かかるみたいだよ。それに、店が開くのは毎週水曜日と日曜日だけなんだって」 水曜日。平日だし、空いているかもしれない。 「いいよ、定時だし私も気になる」 「決まりだね」 若菜は嬉しそうに笑った。 若菜は現在彼氏がいる。うまく行ってるけど、もっと先を狙っているって(要は結婚)意気込んでいた。 一方私は、彼と別れて一ヶ月ほど経った。 未練がないと言えば、一人を寂しく感じるけど、何も彼との別れに関しての寂しさはなかった。
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