一章 パワーストーン店

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見た感じ、店主らしき人はおらず、レジ横のボックスに記入用紙を入れて、連絡を待つといった感じらしい。 お金は物々交換で、郵送でも、店内でも受け取れるらしい。なんだか、拍子抜けしてしまう。 こんなんで、何故皆は、ならんでまで欲しがるのだろう。事務的で、人の温かみも感じないやり方。 そんなんで、願いが本当に叶うのかな? そんな疑念しか私にはなかった。 そんな私とは裏腹に、若菜は真剣に石の意味を読み、色を決めていっているようだ。 こういうところでは、どうしても個人プレーになるから、私もなんとなく、自分の欲しい色合いを記入しながら進んだ。
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