一章 パワーストーン店

7/10
前へ
/91ページ
次へ
別にタイプってわけでもないのに、どうしてなのか、一瞬まるで別世界に二人でいるかのような、不思議な感覚になった。 私はふと、我に返り返事をした。 「あっ、えーっと、2月生まれなのでアメジストとか…」 私はちぐはぐした、彼の問いの答えになっていない返答をしてしまった。 「そうですか、何か勝負運あげたいとかそういったのはありますか?」 「えっ、えーっと、あなたは?」 私の戸惑った問いを聞いて、彼も一瞬あっけらかんとしてから、小さく吹き出して笑った。 「失礼しました。僕は店主の永塚隆成です」 私は、店主と聞いて、一気に赤面する。 質問の内容考えたらわかる事なのに、私としたことが…
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加